地銀支店長という仕事

地銀支店長という仕事
中西 務 (著)

地銀・・・?

みずほ銀行とかUFJではなく、地域に根ざしている銀行ね。

なんで、地銀なの?

プレミアグループはクルマの代金貸してるし、オープンハウスだって住宅かってもらうときは住宅ローンを組んで買ってもらう。企業だって、まずは借り入れをして、それでダメなら増資する。金融って、ビジネスの基本じゃない。勉強しないと。

・・・で、地銀の支店長って、何やってんの?

きほんは、お金を貸す先の開拓ね。既存の取引先に追加で貸せないか、考える。不動産業者に営業して、住宅ローンをまわしてもらう。帝国データバンクなんかの企業情報をみて、優良そうなところに飛び込んでみる・・・もちろん、営業の前線は支店長じゃなくて営業部員ですけど。

で、なにか、勉強になった?

既存の取引先から、「1億円追加で貸してくれ」って場面があって、この支店長は、「取引先をよく知っていたから即断した」という事例が書いてあって。株式投資と同じだなあ、と思ったよ。


 財務諸表をみて、お金を貸すか、考える。やばそうな雰囲気があれば、融資額を減らして、リスクを減らす。HPを読み込んで、業界の勉強をし、会社に足繁く訪問し、社長の自宅もチェックする。融資先をよく知り、貸すべきかどうか、貸すならいくらが限度か、考える。

 銀行では「返済してもらえるか」という視点になりますが、やっていることは、株式投資と同じですね。


 あと、思ったのは・・・・結局、優良な企業への融資は、銀行間で取り合いになるわけですが、そうすると金利競争になっちゃうのね。あとはせいぜい、「懇意にする」くらいしかやることがなくて、商品そのものでの差別化ができなさそうで、大変だなあ、と思いました。

 

今日も、ステキな銘柄に囲まれた良い1日をお過ごしくださいね。

にほんブログ村 株ブログ 株 中長期投資へ

本の書評

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA