四季報の読み方2
四季報の読み方って、あんまりマジメに考えたことがなかったものですから、とりあえず本を買って勉強しました。
後者は四季報の元編集長が書いた本で、とても勉強になりました。前者はおそらくそれを踏まえて優しく書いた感じで、買う必要なかったかも、、、。
で。
これらを読んだあとに改めて四季報をみてみると、四季報の特徴は、「独自の業績予想2期分」だと思いました(ご存知の方は当然と思っていると思いますが・・・知らなかったです(笑))。
例えば四季報は、冒頭にセグメントと利益率が書いてあったりしますが、そんなの決算説明資料みれば一目瞭然ですし。PERとかROEみたいな数値や指標はバフェットコードや銘柄スカウターでもいいわけなので、「あえて四季報で」確認する必要まではありません。
ところが、会社予想の翌年まで勝手に業績予想を作っている、、、しかも4000社分。これは四季報のみの特典。いい意味で狂気ですね、すごすぎる。大型株であれば、アナリストレポートに2期先の予想まで作っているところはないではないですけど、小型株まで・・・・。
取材担当の社員は150名ということなので、一人当たり20社以上受けもつわけで、あたしたちは無論四季報の担当記者さん以上に企業に詳しくならなきゃいけませんが。
「会社四季報はここだけみて得する株だけ買えばいい」を読むと、ヘボい業績予想を作ってきた記者に編集長がダメ出しするところが出てきます。「工場フル稼働」と書いてあるのに、なんで次々期も増収予定なんだ、と。フル稼働の場合は、工場の増設などがなければ、それ以上増収できません。
どんな小型株であれば、こうやって緻密に業績予想を作っている・・・・そんな四季報の独自予想と会社予想との差異を確認し、それがある場合は業績欄を確認する。するとそこには、差異をつけた理由が書いてあるわけです。
会社予想は、下方修正しないように毎回低めに設定していたり、月次や2Q決算などから上方修正確実なのに修正しなかったりと、歪みがあるわけですが、四季報予想をみるとそれらの歪みを見抜けるわけです。
なお、通期業績予想発表直後(3月決算の会社に対しては夏号)は、会社予想にケチをつける材料がないので独自予想があまりないことが多く、秋号以降になると、月次決算や1Q決算、為替変動などがあるので会社予想を離れた四季報の独自予想が多くなってくるということです。
二期先なんて、その会社の社長ですら当てにくいと思うので、四季報予想をあてにするかはともかくとして、会社予想や会社の中計と齟齬がある場合は、その理由に気をつけて四季報を読もうと思いました。
「会社予想と四季報予想の差異の理由を業績欄で確認する」
うーん、今まで漫然と四季報を読んでいましたが、勉強になりました!
今日も、ステキな銘柄に囲まれた良い1日をお過ごしくださいね。