商社が熱い!(三洋貿易
taroさんからコメントいただきました!
「いつも拝見し勉強させていただいています。
昔の記事から拝見していましたがこの度初めてコメントさせていただきます。
決算書を見る際のポイントなどsuriaちゃんさんの言語化された記事は参考になることばかりです。
(ありがとうございます!)
そこで質問なのですが、本記事にもあるバフェット氏が保有していることを公表している商社系の株についてはどうお考えでしょうか?
(何も考えてません!(笑))
特定の銘柄でいうと個人的には三洋貿易(3176)に注目しているのですが、よろしければお考えお聞かせ願えれば深甚です。」
こういう機会でもないと、商社なんて絶対にみないので、勉強がてら、みてみましょう。
三洋貿易(3176)は、自動車に使う革のシート、ゴムなどを、外国のメーカーから輸入して国内の、例えばマツダとかトヨタに卸す商社です。
扱う商品は多岐にわたりますし、国内メーカーから仕入れての輸出や、日本を通さずに米国や中国、タイで卸すこともしているようです。粗利が20%なので、800万円で仕入れたものを1000万円で売っているわけですね。
こういうのって、もうかるのでしょうか?最新の通期決算は・・・・
昨年のコロナから一転、増益、という感じかな。決算短信には、
「ゴム関連商品は、商品の供給逼迫と仕入価格高騰が顕在化したものの、自動車向けや家電・情報機器向けの合成ゴムや副資材の販売は堅調に推移」とありますので、自動車やパソコンの売れ行きが復活し、よって三洋貿易も好調になったのでしょう。
三洋貿易は、中計を発表しておりまして・・・・
2年後には、経常利益が21%増加。幾何平均で10%の増加予定ということ。配当が3%ありますから、株価が10%伸びて配当も3%でれば、インデックスには勝てそうですね。
では、この中計は成就するのでしょうか?利益率は6.8%で推移させている計画なので、「売上が増加するのか」、とくに、「2年後に17%という高い伸びができるのか」、という命題に答える必要があります。
中計はわずか1頁であり、戦略としては、
「①モビリティ、②ファインケミカル、③サステナビリティ、④ライフサイエンスの注力 4 市場に特化し、事業領域の追求・深化とともに、新規事業の開拓、グローバル展開、環境配慮型商材の拡充、気候変動への取組み、及び新規投資案件の推進を一層強化します。」とあるだけで・・・・・2年後に売上の伸びが加速される理由は読み取れませんね・・・計画を立てるからには、何か目論見があるとは思うのですが。
今までの実績からすると、売上を毎年10%伸ばすことはできそうです。ただし、主として自動車関係の卸なので、日米中の自動車販売台数にも左右されるでしょうし、原材料であるゴムの価格も仕入に影響がありそう。
米中の自動車販売の行方なんて、「人口が増えているから増えるんじゃない?」くらいの感想しかありませんし、ゴム価格の推移も特段の知見はありません。時価総額300億円、ROE12%、利益率も高く、堅実に売り上げは伸ばしている企業ですから、「今後も伸びるんじゃない?」という抽象的な感想はいだけますし、PER7ですから下値余地もなさそうです。しかし、それ以上の具体的な考察は不能ですね・・・・「難しすぎる」の箱にいれて、パスとします。
日米中で自動車販売が好調になり、その恩恵を三洋貿易がうけるという予測が立てられるなら、中計を信じてインするのはありかと思いました。ホルダー各位のご武運をお祈りいたします。
今日も、ステキな銘柄に囲まれた良い1日をお過ごしくださいね。
suriaちゃん様、記事化していただきありがとうございます!
記事化していただけて、かつ銘柄の考察も拝見できるなんて…ブログ読者として幸せすぎました笑
〉【中計はわずか1頁であり、戦略としては…(略)2年後に売上の伸びが加速される理由は読み取れません。】
三洋貿易さんの中計の説明は本当に簡素というか踏み込んだ中身が読みとれないですよね…
後個人的には在庫が今期非常に多くなっているのも気になっていましたし、さしあたってはもう少し様子見していこうと思います。
改めまして、この度はご考察いただきありがとうございました。非常に勉強になりました。
今後もsuriaちゃん様のブログ更新を楽しみにしております。
一段と冷え込んで参りましたのでお体にはどうぞご自愛くださいますよう。
ありがとうございます!確かに在庫も増えてますね、、、どうなることやら。
ついに商社系!ありがとう御座います(^o^)
バフェットの理由は、
資源(IPP含む)だと思います。
他人に急所掴まれたままの三洋貿易は、
ちょっと厳しそうです。
5商社お待ちしておリマス☆