半導体の地政学

2030 半導体の地政学 戦略物資を支配するのは誰か
太田 泰彦 (著)

「半導体って、ナニ??」というレベルなので、あたしが半導体関連に投資することはないと思いますが、表紙がキレイだったので買ってみました・・・!投資家は、色んなことを知っておかねばなりません!!

半導体・・・電子回路が埋め込まれたチップです。今は、何でもかんでもAIだの自動制御だので、いろんなものに半導体が使われています。クルマ、スマホ、そして何よりミサイルなど軍事兵器も、半導体なしには作れません。ところが、(特に高性能な)半導体の製造は、台湾の1つの企業が70%のシェアを占めている・・・・・中国が台湾を手中におさめ、輸出禁止措置をとれば、電子部品を組み込む機械は、アメリカもヨーロッパも日本もロクに作れなくなります。そこで、アメリカや日本が、その台湾企業の工場の誘致をしている・・・・この本の要点は、そんなお話でした。

 レアアースや石油、食糧なんかが自給できないと、いざ戦争になった時に極めて不利、というのは分かっていましたが、そこに半導体が入っているのは知りませんでした。台湾も、危ういパワーバランスのもとに、成り立っているのですね・・・・。

 半導体企業に投資しない以上、半導体に関する知識は投資の役には立ちそうにないですが、半導体ひとつをとっても、圧倒的な技術力でシェアを持っている企業、規模の経済で優位性を築いている企業、技術の変化の可能性、外国政府からの圧力などなど、いろんな経済的側面があることが分かりました。いま、半導体は、電気の流れで動きますが、光の流れで動く技術が日本で開発されているそうです。それが実用化されれば、半導体を巡るパワーバランスが大きく変わる・・・・・こんな、すべてを覆すゲームチェンジャーがいそうな業界は避けて、旧態依然とした業界に投資しよう、と強く思いました(笑)。

今日も、半導体に囲まれた良い1日をお過ごしくださいね。

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本の書評

2件のコメント

  • 髭男爵

    毎日ブログはチェックさせてもらっているのですが、コメントは久しぶりになります。(毎回しようとは思っているのですが…スミマセン)

    今回のタイトルをみて“遂にsuriaちゃんも半導体に進出か!?”と思ったのですが、やはり投資せずでしたね(笑)半導体など技術革新関係は当たれば大きいが、大半は当たらない。理解できない、確度がわからないものには投資しない!投資方針ぶれずですね!でもレーザーテックの大進撃を見てるので、つい手を出しそうになる私です…(笑)

    私は余力は十分なのですが、なかなか魅力的な銘柄が見つからなく、コモディティはまだまだ買いなのか!?をなんとなく考える日々です。

    • suriaちゃん

      いえいえ、おんなじです!

      あれだけ、コモデティと半導体があがっているのをみると、つい浮気しそうになりますよね(・∀・)

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