勝手にKeeperQ&A


Keeper技研って、結構、謎な会社だと思います。知らないと、「コーティング?そんなマニア向けサービスなんて、広まるわけないじゃん」「成長率毎年さがってんじゃん」で終わりですが、調べていくそれは誤解だとわかります。ということで、株主が疑問に思うであろうことを、勝手にQ&A形式にしてまとめてみました。

言うまでもなく、あたしの個人的なまとめであり、間違っていたらすみません。

1 強みがわからない。コーティングなんてオートバックスとかいろいろなところでやっているではないか。
  Keeperのコーティングは、コーティングの前作業である研磨がいらないので、普通は1日がかりで7万円かかるようなコーティングを、2時間2.2万円くらいでできます。値段が安いとともに、洗車の代わりになるので、カーマニアではなく一般受けしています。

2 認定店であるプロショップが6000店あるなら、直営店とバッティングするのではないか。
  プロショップは直営店の10分の1程度の規模で、直営店が近くに建つとむしろ知名度があがって売上が上がるので歓迎されるそうです。ただし、最近は直営店なみに売り上げたり評判のいいプロショップも出現しており、FC化を推進するなどの手当は必要と思われます。

3 コーティングなんていう嗜好品、認定店6000店、直営店120店あったら、成長は頭打ちでは。
  先に言ったとおり、一部の特殊なカーマニアがやるコーティングではそもそもありません。人口一桁万人の市で成立している店舗が複数ある(蒲郡、大府、東海、交野など)ので、500~1000店程度は出店可能と判断されます。

4 景気が悪化したらコーティングしなくなるのではないか。
  先に言ったとおり、一部の特殊なカーマニアがやるコーティングではなく、洗車の代替に近いものです。先日は郵便局のクルマ18000台のコーティングを受注しましたが、単なる嗜好品ではなく実用性があるという面は否定できないと思います。何より、リーマンショックではむしろ売上が増え、2022年には値上げもしましたが、売上増は続いています。「不景気になったら売上が下がる」という論拠も根拠も現時点で見当たりません。

5 最近の月次がふるわないようだが成長鈍化ではないか。
  Keeperは「売れすぎたため、予約がとれない店舗の隣に新店舗を作る」ということをしています。既存店と近接店それぞれの店舗を独立した店としてカウントすると、「カニバリにより既存店マイナス」とみえますが、実態は既存店の拡張にすぎません。既存店と近接店を併せて評価すると順調に伸長しています。
 もっとも、ここ3年間の年+30%のような伸びは、予約システムの導入、ブースの増設によるものなので、今後は+20%弱の成長になる可能性は十分にあります。また、週回りや天候の影響で月レベルで3%くらいのゆらぎは当然にあります。

6 労働集約産業のようだが、ヒトが雇用できなくなって行き詰まるのではないか。
  Keeperの離職率は6-8%程度を推移しています。眼の前のお客さんに喜んで貰える仕事であるせいか、離職率は低位に推移しています。研修センターも複数あるので、雇用そして教育の面はなんとかなるんじゃないでしょうか。

7 いくつか店舗の予約システムをみたら、予約は二重丸ばかり、ガラアキだった。閑古鳥が鳴いているのでは。
  予約システムは、運用上、「予約をとれない」を可能な限り表示しないように指導されています。シフトを調整したり、営業など現場以外の社員から応援をもらったりするようです。人気店舗でも二重丸連発が常であり、心配不要です。

8 Keeperの商品が優れているのはわかったけど、所詮洗車屋で、儲かってないんじゃないの?
  ROE40%レベルの高収益です。事実上コーティングを独占したうえ、人時生産性を指標とし、細かい作業改善を繰り返しているからだと思います。

9 Keeperヨイショな記事ばっかりで、お腹いっぱいです。懸念点を教えて下さい。
  Keeperは今期、賃上げを行いましたが、中計に含まれていない賃上げでした。また、3Qで下方修正を発表しており、過去にも下方修正をした前科があります。わりと行き当たりばったりな面があるかも・・・・。なお、会長が最大のリスクと考えるのは富士山の噴火だそうです。噴火すれば、関東以西の店舗は全滅かもしれません(洗車やコーティングが逆にはやるかもしれませんが)。


  

今日も、ステキな銘柄に囲まれた良い1日をお過ごしくださいね。

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車のコーティング

2件のコメント

  • ろくろう

    前々関係ない話ですが、suriaちゃんは、perplexity AIを知ってますか?
    これは最近話題の生成AIで、ChatGPTに比べ以下の優位点があります。
    ・最新の情報を基に、回答してくれる。
    ・情報の根拠の資料を提示してくれる。

    ChatGPT(無料版)は情報が古く、間違った回答をされてもそれを確かめる術がないので使いづらかったのですが、無料で使えるperplexity AIはかなり使いやすいです。

    試しに以下のような質問をしてみたのですが、結構良い感じの回答が来ました。
    ・カープレミアクラブの会員数は今後どのように推移する予測ですか
    ・以下のURLの資料を要約せよ(プレミアの決算説明資料)
    https://data.swcms.net/file/premium-group/ja/news/auto_20240726555767/pdfFile.pdf

    perplexity AIに投資判断をしてもらうのは無理ですが、情報収集は格段にしやすくなったと思っています。
    ※〇社とその競合会社の強みと弱みを教えて、等

    聡明なsuriaちゃんがperplexity AIを使いこなせば、更に素晴らしい記事を書けるのでは無いかと思いお知らせしました。

    もし良かったら、お使いください。。

    • suriaちゃん

      あ、実はけっこう私生活では使っていまして・・・・ろくろうさんのおっしゃるとおり、根拠が示されるので、チャットGPTより基本はパープレシティを使っています!

      投資には使えないかな・・・・と思っていたのですが、確かに「カープレミアクラブの会員数は今後どのように推移する予測ですか」と打つと、情報はコンパクトにまとまっていますね。

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