儲かっている企業より●●な企業を選べ!!
「チューイングガムなんかいいですね。チューインガムのかみ方は、この20年間でまったく変わっていません」
(「ウォーレン・バフェット 自分を信じるものが勝つ!」ジャネット・ロウ著 平野誠一 訳 ダイヤモンド社 73頁)
「わたしは確実性を重視します」(中略)「デイリークイーンのアイスキャンディーが10年後も生き残っている可能性は、どんなアプリケーションが生き残っている可能性よりも高いでしょう」
(「バフェットの株主総会」「 ジェフ・マシューズ著 黒輪篤嗣訳 エクスナレッジ 289頁)
明らかに、ハイテク産業や新興産業の多くの企業は、「必需品企業よりも成長するだろう。しかし、素晴らしい結果の可能性よりも、確実に良い結果が欲しい(1996年の「株主への手紙」)」
(「バフェットに学ぶ価値創造経営 手島直樹著 日本経済新聞出版社 82頁)
バフェットの投資の面白いところは、野球で言えば、3塁打やホームランを狙える選手ではなく、塁に出る可能性が高い選手を起用するところです。凄まじい利益を上げる企業、というより、コツコツ、必ず利益があがる、予測可能なタイプの収益を上げる企業を選択して損失を回避し、複利で利益をあげる戦略です。
収益が予測可能とはつまり、長続きする優位性を持ち、かつ、伝統的な産業に属する企業ということ。コカ・コーラやクレジットカード、銀行、レンガや住宅販売、チョコレート、P&G、鉄道・・・・・・・・・そういった、「生活に密着して、技術革新の少ない分野の企業」。
将来、いくら利益が上がるのか、予測がつかない会社だと、「いくらで買えばいいか」という問題が片付きません。
株の適正価格というのは、
「1年後の利益+2年後の利益+3年後の利益+・・・・・・」
という、将来利益の合計値(を現在価格に割り引いたもの)です。「いつまで、いくら、利益が上がるのか、おおまかでも検討がつかない」と、結局、将来利益の合計値が分かりません。よって、適正価格が分からず、「いくらで買えばいいか」が分かりません。結果として、投資が実行不能となります。
「この企業なら、最低10年、EPSは下限でも130円をキープするだろう」と見通せれば、130×10年で1300円くらいの株価が適正値下限であり、これが1000円で売られていれば即座に購入を決断することができます(現在価値の割引の話は割愛します)。
ということで、パラメータとして、将来の利益があがる「確実性」を重視すること、というお話でした。
読んでくれて、ありがとう
利益があがるのが「確実な」銘柄に囲まれた、良い一日をお過ごしください
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