世界にラーメンを(ギフトホールディングス

りゅうじさんからコメントいただきました!

「いつも楽しく勉強させて頂いております!
(ありがとうございます!)

9279ギフトホールディングスどう思いますか?

3月頃から株価下落。理由は既存店が悪くなったためと見ています。
既存店悪化の原因は、改装と説明されていました。(キーパーと似ていますね)
(似てますねー、「プロデュース店」に卸をしているところまで似ています)

PER29とまだ割高に感じますが、気になっており、ご意見をお伺いしたいです。

よろしくお願いいたします。」

1年位前、marineさんからもコメントいただいていましたが、改めてみてみたいと思います。

何の会社?ギフト・・・・贈り物?

町田商店っていうラーメン屋さんね。

ラーメン屋かあ・・・ハイデイ日高も幸楽苑もあるし、美味しい個人のお店もたくさんあるし、っていうかラーメン屋以外とも競合するわけだから、レッドオーシャンじゃね?

15%増益予定・・・・ほう、安定しているじゃない。営業利益率も10%となかなか。

現状では、いけいけどんどん、出店もたくさんして、価格改定もこなしていますね。1Qの決算も良好でした。

ふーん、なんでそんなに好調なの?

行ってみればいいじゃない。まあ、おそらく、安定した味とお値段、というところじゃないかな。


ROE26%、ROA21%と資本効率は高く、成長性も20%弱と健闘しています。

ただし、根本の競争優位性がよくわかりませんでした。値上げも受け入れられていることからすると、美味しいし立地選定も上手なんでしょうが、そんなの、どこの外食チェーンでも同じじゃないかしら・・・離職率も高く、転職サイトも怨嗟の声であふれています。4月の月次では既存店(改装店除く)売上は+105%、全店は+117%。ま、既存店は売上100%前後なら合格と思いますけど、PER29を正当化するのは厳しいような気がします。

定量面では現状で弱点は見当たりませんでしたが、今後も「他店との競争に打ち勝って確実に」売上を伸ばしていくか、という定性面について確信をもつことはできませんでした。

値段の点についても、昨年のFCFは赤字に近いため、通常の方法では算定できません。やるとすれば、「5年後に急出店が落ち着いてFCFがいくらになったら・・・」みたいな仮定を置くことになります。ちょっと気持ち悪いですね。

質疑応答や書き起こしの公開などIRは充実していますが。直営店と、材料だけ卸すプロデュース店は利益構造が違うと思いますが、各事業の売上額はわかるものの、セグメント情報も見当たりませんでした。

お店がどんどん増えていって、海外でもラーメンが売れて、と夢がふくらむ銘柄ではありますが、競争が激しいところに踏み込む勇気はない。

【強い競争優位性があるか不明】
【急成長すぎて価格算定難】

で保留とします。逆に、成長がある程度落ち着いたら、また見てみてもいいかな、と思えました。

今日も、ステキな銘柄に囲まれた良い1日をお過ごしくださいね。

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食品と雑貨の小売り

8件のコメント

  • りゅうじ

    記事にして頂き、ありがとうございました!

    私としては、アークランドサービスのような企業をイメージして投資してみたいと思っています。(確かに競合が多いですね。トンカツ店も世の中多いですが。)

    月次が落ちた理由に腹落ちしたいと言うのが正直なところです。

    • suriaちゃん

      なるほどー。

      ちょっと見た限りでは、変調とは思いませんでしたけどね、月次。もともとコロナからの回復と値上げで+30%とかになってただけで、普通に平常運転に戻りつつあるだけという印象を持ちました。

  • アサイラム

    suriaちゃんいつもブログで勉強させてもらってます。
    ギフトHDは保有銘柄のですので、私の考えるギフトHDの強みを上げさせて頂きます。

    その1
    社長が成長に対する強い意思を持っている。

    コロナで飲食業界が阿鼻叫喚の状態でも、社長は「これで人手不足も物件取得難の問題も解決出来る」と考えていたとコロナ禍のインタビューで答えており実際に一等立地の物件を取得していた。

    その2
    システムのチカラで店舗を拡大している。

    コンサル会社の識学のシステムを取り入れて人材評価をハッキリさせ、その評価に応じて給料を上げたり一時金等を与える等のインセンティブを従業員に与える事によってQSCA(商品クオリティ、サービス、清潔、雰囲気)を高く安定させている。

    その3
    微妙に有りそうで無かったラーメン業態を開発するチカラがある。

    ・麺の固さや味の濃さや油の量の調整ができて、ウルサイレベルでやたら活気があり丁寧な接客の町田商店
    ・丁寧な接客の二郎系ラーメン
    ・麺が特大まで無料で増やせて卓上調味料で豊富な味変も出来るし烏龍茶等が無料で飲める元祖油堂
    などです。

    店舗のコンセプト自体は簡単に真似出来ますが、その2で書いたQSCAの面で差が出ます。

    物件の選定基準や、味の再現力など他にも色々有りますがこの辺りが大きそうです。
    プロデュース事業の食材卸の営業利益率は確か50%程度だったと記憶しています。

    以上失礼しました。

    • suriaちゃん

      なるほどー、お詳しいですね、勉強になります!参考になります!買いたくなってきました、、、、笑。卸の利益率はどこかで出てましたか、探してみます。

      • みりん

        わー!横からコメントごめんなさい。
        お店の説明で町田商店さんにラーメン食べに行きたくなりました

        • アサイラム

          是非一度行ってみて下さい!
          人気の店舗ほど騒がしいですよ(笑)

      • アサイラム

        卸の営業利益率については確か『株式新聞』に、載っていたと記憶しています。
        卸の利益は実質的にフランチャイズの経営指導料にあたるので隠したいんだと思います(笑)
        ラーメンの味自体は、まあまあのレベル程度だと思いますが、販売力が強みですね。

        • suriaちゃん

          さすが、調べてますねー!!ありがとうございます!

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