不動産は買ったら即死の理由2つ
あたしは,中小地方都市に住んでいるのだけど。
今日,あらためて市の人口予測の資料をみて,がくぜんとした
高卒者の7割が都心に流出。
2040年で人口はいまの8割になり。
2060年には半減。
・・・・・まあ,日本の地方都市は,どこもそんな感じよね。
漠然と思っていたけど,あらためて数字でみると,かなりヤバいわね。
あたしが住んでいるマンションも,住民がいなくてスカスカ,駅前のテナントもスカスカよ。
投資家としては,何がやばいかっていうと,もちろん,地価,そして建物の価格の下落。
あたしは賃貸派だけど,2億円のうち3000万円くらいだして家を買うことはできる。
自分で住めば空室リスクはないし,3000万円分の譲渡益が自宅の売買だと控除されるって,チートなメリットもある。
でも・・・・・・・まあ,20年経ったら,交換価値,資産価値はゼロか,半額以下,ね。
投資としてはありえないし,「一生住むから関係ない」って言って含み損を無視するほど,アホではない。
不動産価格が下落するってことは,賃料も下落するわけだから,賃貸して,賃料が下がったところにこぎれいなマンションを借りれば足りる。
不動産価格だけでなく,国保税,水道代など,地方では公共料金があがることは必定で,その意味でも住みにくくなるでしょうね。
大阪ですら,人口は減少していく。
唯一の例外が,都心。中央区,千代田区,港区,渋谷区,新宿区。
現在,それ以外の地域の不動産を購入する,というみちはないわ。
せいぜい,ブランドのある京都や,子育てに力を入れている千葉県の流山市くらいかしら。
相当な富裕層になると,逆に賃貸派が多いって,きく。
実際,わたしがガッツリ株を買っている,オープンハウスの社長さん,不動産会社の社長なのに,自宅は賃貸らしいわ
オイオイ(笑)
でも,数々の紛争をみてきた弁護士としては,どう考えてもそれが正しい。
まず,せっかくマイホーム買っても,近隣住民が異常な人(うるさい,ヤクザなど)だったりすると,一瞬でアウトだわ。
賃貸なら,引っ越せば終わり。
あとは,マンションの場合,管理組合制度。これが地味に厄介。これから,日本は高齢化していって,管理組合の総会には誰もこなくなる。あるいは,きても定足数を満たせない。相続も発生して,そもそも所有者が誰かわからない(弁護士なら戸籍をたどって相続人がわかるけど)。
管理費の滞納が続く。定足数が満たせないので規約も改定できず,修繕もできない。共用部分は汚れっぱなし。管理会社の変更もできない。そういう,廃墟マンションが確実に増えるわ。結局,日本のマンション法は,各人の権利が強すぎるのよ。
あとは,素人には絶対に分からない,建築瑕疵の可能性。
ちょこちょこニュースにはなるけど,潜在化しているからわからないだけかも。
なにせ,住民が騒ぐと資産価値が落ちるから。自腹で泣いて修繕しているマンションもかなりあるはずなのよ。
賃貸なら,引っ越して終わりなのに。
以上を総合考慮すると,まあ,投資も兼ねて都心にマンションを買うのはともかく,地方都市で不動産を買うのはありえないし,基本的に賃貸がいいと思う。
不動産から収益を得たいなら,不動産の株やリートを買う方法もある。海外のリートだって買える。
自宅の売買だと3000万円の収益が無税,というのはかなり有利だけど,やっぱり,賃貸で株式投資が最強だと思う,わ。
江戸時代なんて,みんな長屋で借家。
マイホームがないとダメなんて,戦後教育の洗脳以外の何物でもない。
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