リノベで儲ける・・・かな？（トーセイ
オフィスリノベ最終回として、トーセイ（８９２３）をみてきましょう。ぼろいオフィスやマンションを買ってリノベして、ＲＥＩＴなどに売る事業がメイン。不動産開発、賃貸、資産運用コンサルなどもやっています。最新の３Ｑ決算は・・・・・
売上２３％増、利益が６０％減！！これまた、ずいぶんと、アンバランスですね。何があったのでしょうか？決算書をみると、メイン事業は２８％の減益、サブ事業の不動産開発に至っては赤字になっています。その原因は・・・・・・
評価損の計上。つまり、トーセイは、ビルやホテルなどを販売用不動産として持っていたわけですが、コロナで各物件の収益見込みが悪化し、物件の評価額が下がったので、その分、損失を（含み損の実現前に、ある意味ではあらかじめ）計上したわけ（そういう会計ルールになっています）。
あたし達、個人投資家みたいに、「含み損でも、実現しなければカンケーない！！」とは突っ張れないんですね(笑)
よく言えば、「将来のウミを出した」ともいえます。
トーセイは、営業利益の半分がオフィスやマンションのリノベですが、それ以外にも賃貸、開発、資産運用の各部門を抱えております。多数セグメントですと、それぞれを分析しなければならないので、あたしの手には余るなー。
資産運用コンサルが伸びているなど、面白そうな部分はあるのですが、あたしはパスで。
なお、特にホテルや商業施設を転売目的でもっている企業は、今後も、「減損！！」といって、いきなり特別な損害が計上される可能性が大いにあります。手持ちの企業の、保有不動産を見直しておきましょう。
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