バフェットに学ぶ、株の正しい売り時
バフェットといえば、「永久保有」が有名です。一生添い遂げるつもりで株を買いなさい、とか、10年持つつもりがないなら買うな、とか言っています。しかし、実際は・・・・・
実は、保有したのべ166銘柄のうち、半年未満の保有が24銘柄、6月ー1年が16銘柄、1-2年が20銘柄、2-3年が19銘柄となっており、3分の1は2年も保有していません。
「3年経って事業環境がかわった、競争力がおちた」ならともかく、半年でそれはないと思うので、世界一の投資家といえど、「買ってみたら違っていた」というのも結構ある、ということになります。
ま、「買ってみたら、突然マイナス情報が目にはいるようになり、怖くなって売り」というのは、よくありますよね。バフェットとマンガーもそれがあると思うと、胸熱( ̄▽ ̄)
興味深いのが、以下の言動です。
「チャーリ
ーと私は、買った当時ペトロ・チャイナは1000億ドルの価値があると考えていた。2007年までに2つの要素がその価値を上げることになった。ひとつは原油価格が高騰したこと。もうひとつは経営陣がオイルとガスのリザーブを増やすという優れた判断を下したことだ。2007年後半、時価総額は2750億ドルを超え、ペトロ・チャイナの株価は他の大石油会社と比べ、その値するところに達したと考えた。だからわれわれは40億ドル全部を売ったのだ。」
【「バフェット・コード」荒井拓也著 日本経済新聞社 119頁より引用】
「ペトロ・チャイナの株価は他の大石油会社と比べ、その値するところに達した」
バフェットも「目標株価達成」で売ることもあるんですね!個人的には、上記発言は、「他の大石油会社と比べ」も要注目だと思っています。バフェットの価値算出方法と言えばDCF法、つまり将来利益の総和ですが、「同業他社との比較」でのバリュエーション判断もしているんですね。
同業他社とバリュエーションを比べ、目標価格に達したら売る。こういう当たり前のことも、バフェットはやっている。
バフェット的には「そのまま持ち続けて複利で増やそう」となりそうですが、ペトロチャイナでそうしなかったのはなぜなのか・・・・。論理的には、その後の成長性に疑問があったから、あるいはさらに魅力的な投資先があったから、ということになるはずですが・・・・ナゾです。
❶バフェットは、2年以下など短期保有も多い
➋同業他社とバリュエーションを比較して、売るときもある。
売るべき銘柄は売るし、ホールドする理由があれば売らない。それだけですね。
読んでくれて、ありがとー!
今日も、ステキな銘柄に囲まれた、良い一日をお過ごしくださいね。
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バフェット・マンガ―ですら、結果的に短期保有することもあるんですね。
考えてみればトヨタだって、元々は機織りが原点ですし、
長く事業を継続するには、過ちを素直に認めて考えを変えるなど、
その時々で柔軟に変化してゆくことも大事なんでしょうね。
今回の記事もとても参考になりました!ありがとうございます。
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>あろさん
ありがとうございます(>_<) 驚きですよね!まあ、あろさんのおっしゃるとおり、柔軟な変化を許容するマインドがあるのでしょう!