ドル円はどこまで行くか?
キーパー技研からの配当金が300万円弱、入り、ドル円が140円台になりましたので、50万円分、S&P500のヘッジなし(2558)を買いました。
趣旨としては、
①80%がキーパー技研という偏ったポートフォリオなので、残りの20%はリスク(ボラティリティの高さという金融工学的な意味ではなくて、損する可能性、です)の低いものにしたい。
②円安対策したい。
というものです。
ちょっと前まで、一ドル160円というヤバイ事態だったわけですが、これから、どこまで円高になるのでしょうか?
まず、方向性ですけども、ここ2年間のドル円は日米の金利差に沿って動いていますので、米国の金利が下がるのであれば、円高進行は避けられないはずです。では、FRBが今後も利下げしていくのか、というと、サービス業のインフレが根強くはありますが、原油も下がっていますし、利下げが小幅になる事情はまだないかな、という気がします。ともかく、金利4-5%では、アメリカ経済がどこかの時点で景気後退に進むことは明白だと思います。ということで、円高に進むと予想せざるをえませんね。
では、どこまで円高になるか?購買力平価でみて妥当な100円とか110円でしょうか。清原さんの本では120円と予想がありました。先日の、唐鎌さんの本では、GAFAMなどに資金が流出してサービス赤字が進む+投資の収益が日本以外で再投資されるという構造は変わらない、と書かれています。
ここ10年の、ドル円と、購買力平価を比べると、購買力平価より10~50%くらい安値が続いています。
ということで・・・・・「米国経済が予想より強くて利下げがされない」というケースを除き、120-130円くらいかなあ、と思います。
日本が貿易黒字を計上しなくなった2013年以降、購買力平価と比べて円は常態として割安でした。日本から輸出できるものが減り、輸入するものがふえた・・・・この長期構造は変わるはずもありません。ですから、金利差が縮小されれば円高にはなると思いますが、購買力平価と比べて10-20%くらいは上のはず。また、過剰な円高・・・100円に近い数字になると、そもそも米国が黙っていないでしょう。
ということで、この記事を書いている時点でも140円台ですが、「円高は進んでもあとせいぜい10%ちょい」と予想します。10%進めば、インデックス投資の1年分の投資収益がご破算になるレベルですが、逆に言うとそのレベルでしかない。1年我慢するだけで、「日本」の致命的なリスク・・・・首都直下型地震とか、南海トラフ地震とか、富士山の噴火とか。長期的には人口減少と重い社会保険料による低成長、GAFAMによる収奪、これらをヘッジできるなら、そろそろ、余裕資金を残しつつですけど、ドルベースの資産を買い始めるべきかな。
今日も、ステキな銘柄に囲まれた良い1日をお過ごしくださいね。