シャトレーゼはなぜおいしいのか?

シャトレーゼは、なぜ「おいしくて安い」のか

山梨県に本社があるお菓子メーカー、シャトレーゼ。 多くの同業が不振にあえぐ中、国内600店舗以上、海外110店舗を展開し、10期連続売上増! コロナ禍で巣ごもり需要が高まったこともあり、その人気には拍車がかかる。テレビや新聞等の取材も絶えることがない。 そんなシャトレーゼの人気の秘密は、素材の安全・確かさと、おいしさ。そして安さ。種類の豊富さ。 …


シャトレーゼって、安いのにきちんと美味しいですよね。

メモ1。優位性。美味しい。なぜ?卵は、業者から「液卵」(混ぜた状態の卵)を買って添加物でゴニョゴニョする、ではなく、自社で買って混ぜる。牛乳は低温殺菌。水は白州の名水。おいしくないわけがありません。

メモ2。でも安い。なぜ?工場直売。もともとシャトレーゼは洋菓子工場で卸売だったが、卸売は小売業者に買い叩かれる、妙な寄付を要求される、でも販路がないので頭をさげておいてもらうしかない。それをやめて、中間マージンをカットした安値で、田んぼの真中で売り始めたら、売れた。これが始まり。宣伝しなくても売れるので、CMも新聞広告もやったことがない。また、店舗は家賃の安いロードサイド。

お菓子のSPAですね。中間マージンの削減。ニトリ会長も、当初は問屋をすっ飛ばしてメーカーから直に買っていたことを思い出します。ろくに宣伝しなくても売れるのは、Keeperも一緒。質がよければクチコミで売れる。

ただし、品質に関わるところはこだわる。マックはオーダーが入ってからハンバーガを作るし、丸亀製麺もそう。

現在、洋菓子を作っている工場がシャトレーゼをマネして直売に乗り出せば、似たようなことはできそうですが、いちごだの卵だの牛乳だの、大量仕入れが難しい農作物の仕入れルートを開拓するだけで、かなり時間はかかるんでしょうね。

シャトレーゼの多くはフランチャイズですが、ロイヤリティはないそうです。FCにもメリットを打ち出してウィンウィンの関係を作ろうとする姿勢は、Keeperやワークマンを彷彿とさせます。


結局、

①効率化。中間マージンの削除。安い家賃。
②でも、味にかんするところは妥協しない。だからおいしい、かつ安い。
③取引先やFC先など、関係者とウィンウィンの関係を築こうとするので、崩れない。

質を高める努力をしつつ、質と関係ない家賃、中間マージン、広告費は削る・・・・・・これが商売の要点。お客様第一が株主第一になってしまうので、上場はしないそうですが・・・・・(泣)FCならそんなに資金いらないしね、しょうがないか。

今日も、ステキな銘柄に囲まれた良い1日をお過ごしくださいね。

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