余剰現金がポートフォリオの１０％を占めています。

　プレミアグループは既に高いし、ＤＭＭＩＸも変に底堅くなってきたし、ということで、買うものも見当たりません。ここで、あたしの中で未解決の問題があります。「買う株が見当たらない場合、余剰資産を、円で置いておくべきか？」という問題です。


　円で置いておくと、まず、ほかの通貨に対して下がる可能性があります。少子高齢化に重い社会保障、大きな借金ということで、長期的に日本経済全体には未来はありません。リスクオフとか言って、一時的に円高になることは今後もあるでしょうけれど、ほかの通貨との比較の上で、日本円をわざわざ買う理由は見当たりません。

　じゃあ、ドルやスイスフラン、あるいは米国債でも買うか、となると、それも怖いところがあります。為替の行方なんて、まったくわかりません。ぼんやりと、「日本円って未来がなくない？」って思っている、という程度。そもそも、為替の行方が分かっているならＦＸで儲ければいいわけです。あたしがしたいのは、余剰資産を、最悪、インフレで減価させない方法なのです。

　そうなると、コモディティを買うのはどうか、ということになります。無国籍通貨のゴールド、原油、そして農産物。不動産やリート。本来は、それぞれの需要と供給、主要産地の天候なんかをウォッチしてお金を投じるべきと思いますが、そこまでの気力はありません。ゴールドであれば、産地の状況、各鉱山の稼働状況、インドや中国の需要と景気とか。それらをグリグリ調べる必要があります。

　調べないで、パッと、まとめてコモディティを買ってもいいのですけれど、「徹底的に調べて、具体的な見通しが立った段階で初めて買う」というクセがついているので、「ぼんやり買い」はどうにもイヤなのです。そもそも、株だって、その一部は自社ビルや工場など実物資産です。コモディティのインデックスを買わずとも、Ｓ＆Ｐ５００でも買っていればいいのではないでしょうか？そして、Ｓ＆Ｐ５００よりも、既存銘柄、打診買いしている銘柄を買い増した方がいいのではないでしょうか？

　そんなこんなで、余剰現金は今のところ、全額、円に「投資」しています。たまーに、「プレミアグループ１．５億円、ＤＭＭＩＸ７０００万円、オープンハウス５０００万円、ゴールド３０００万円、日本円ゼロ円」なんていうポートフォリオを夢見ていたりします。

今日も、日本円ゼロのポートフォリオに囲まれた良い１日をお過ごしくださいね。