コメダ珈琲の強さ

なぜ、コメダ珈琲店はいつも行列なのか? ―「お客が長居する」のに儲かるコメダのひみつ

2016年6月東証一部上場! 「お客が長居する喫茶店」はなぜ儲かるのか? モーニング戦争でおなじみの 名古屋発祥の喫茶店「コメダ珈琲店」が 初めて書籍になりました! コメダ珈琲店は現在670 店を超すチェーン店。 同店が「スターバックス」「サードウェーブコーヒー」を 凌駕する理由が初めて本書で明らかになります。 なぜ、コメダは「お客の滞在時間」が長くても儲かるのか? なぜ、看板メニュー「シロノワール」が生まれたのか? なぜ、「シロノワール」のデニッシュは「64層」なのか? なぜ、みそかつサンドのキャベツが爆盛りなのか? なぜ、クリームソーダの容器は「長靴型」なのか? なぜ、店舗を「駐車場…

特定の企業について書かれた本は、基本的に内部者(社員や社長)が書いたものしか読まないことにしています。記者が取材して書いた本は、内容が浅く、肝心なところつまりオペレーションの細かい部分が書かれていないことが多いからです。

とはいえ、コメダについては創業者が本を書いていないので、この本を読んでみました。

メモ1。コメダのコンセプトは、広い駐車場、安定した味のコーヒー、年中無休の長時間営業、長居しやすい落ち着いた座席。座席の回転率の低さは、3級ロードサイドの安い家賃という立地、営業時間の長さ・来客の満遍さ(昼、三時、夜いつでも客がくる)でカバー。スタイリッシュなスタバと違って、敷居の低さでウケている。

メモ2。安定した味を出すため、コーヒーは店では抽出していない。しかし、パンについては、先に切ると味が落ちるため、店舗で切る。オペレーションが難しくなるごはんモノは扱わない。「味が落ちるところ」について効率化は持ち込まないのは、サイゼリヤ、丸亀製麺やマックと共通しています。

メモ3。現在の社長は、いまでも週イチで現場のお店で働いている。現場重視すごっ!ヒマさえあればラボめぐりする谷会長みたいね。


ただ、読んでいて、ルノワールみたいに、「和風で長居しやすい喫茶」との差別化がよくわかりませんでした。この本にも、「なぜ、コメダを真似するライバル店が増えたのか?」というページがあるくらいで。コンセプトは面白いですが、ふつうにマネされちゃうんじゃないかなあ。

数字をチェックしたら、利益率も一人あたりの営業利益額も右肩「下がり」です。FC主体なのでお店はどんどん増えていますが、今後も儲かるか、また投資して儲かるかどうかも別問題ですね。商売って難しいや。

今日も、ステキな銘柄に囲まれた良い1日をお過ごしくださいね。

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本の書評

2件のコメント

  • ロケットボーイ

    いつも楽しく拝読させてもらってます!
    確かに総合的にコメダにKEEPERほどの企業優位性は感じないので、私も投資対象としてはいないのですが、名物シロノワールとカツサンドはとても美味しいので、よく利用していてフードには強みを感じてます。
    いち消費者としては、いいお店には長続きして欲しいですねー。

    • suriaちゃん

      ありがとうございます!あ、そんなに美味しいんですか、実はあまり行ったことはないので知りませんでした。

      おいしくて長居できるいいお店なら、続いてほしいですね!

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