グリムス、暴落!!②
こムズカシイ問題なので、おさらいです。
2016年から、電気の小売りが自由化され、許可された業者は誰でも電気を売れることになりました。ところが、自由競争に任せていると、「使わない発電所を保有していてもペイしないよね」ということになって、「いざ有事のときに電気を生みだせる(平時では余分な)発電所」がどんどん廃炉になってしまいます。これは、国家としては、緊急時の備えとして、マズイ。
そこで、「容量市場」という仕組みをつくり、すごくざっくり言えば、「そういった発電所の維持費用を電気小売会社が2024年に合計1.6兆円払う」ことになりました。もちろん、この1.6兆円というのはヤバい金額で、ほとんどの新電力は払えずに撤退するのではないか、と言われているくらいのインパクトです。
あたしも、持ち株のグリムスを、2022年、2023年あたりに手放そうかと思案していたくらいです。だって、売電の利益ゼロになりかねないもん。
ところが、菅政権の誕生で、風向きが変わりました。
「この容量市場って結局、従来の火力発電所の維持費用が払われて温存されるってことだから、脱炭素に逆行じゃね?」ってことになったのです(実際に、逆行ですね)。
河野大臣が、再エネ規制の総点検の委員会、「再生可能エネルギー等に関する規制等の総点検タスクフォース」を設置、委員として大学教授など4名が選ばれ、会合が開かれていますが・・・・・
その4名とも、「容量市場はダメ、凍結だな」という意見です。それを受けて河野大臣も、
ゼロベースで議論・・・・・・・・すばらしいいいい。
そして、議論も何も、「委員4名中、4名が容量市場凍結」という意見です・・・・はい。議事録と委員の発言をみる限り、凍結以外の結論はありえないように思います。政治的なプロレスでなければ・・・・・。
ということで、LNG価格の高騰により、今年の利益は絶望的なレベルに落ち込むとは思います。3か月、半年、株価が3割下落したままに耐えられない方は、いったん、様子見で売るべきでしょう。LNG高騰がいつまで続くか、分かりませんから。
容量市場の問題さえなければ、グリムス、ホープ、アースインフィニティなどの業績をみれば分かるとおり、新電力はドル箱、新興IT企業並みの成長が期待でき、しかも、「電気を使わなくなりました」なんてことは今後10年以上、想定できない、素晴らしいビジネスです。
五年先を見据えてホールドか、短期的な不安定性を踏まえて一部撤退か、、、あたしは、前者を選択。
読んでくれて、ありがとう
一時的な下落にまけない銘柄に囲まれた、良い一日をお過ごしください
↑ 押していただけると泣いて喜びます
SECRET: 0
PASS:
はじめまして。いつも勉強になる記事をありがとうございます。
ホープの名前が出ていたのでもしおわかりでしたら、教えていただいてよろしいでしょうか?
ホープが落札していた電気事業を辞退して北海道開発局から指名停止措置を受けて株が大暴落していますが、それもLNG高騰によるものなのでしょうか?あとホープという会社については現時点でどのように評価されているかお考えをお聞かせいただければうれしいです。
いきなり不躾な質問で申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。
SECRET: 0
PASS:
>Rizponさん
コメントありがとうございます!!
とても興味深いご質問なので、明日朝7時に、記事にしてアップしますね(>_<)
SECRET: 0
PASS:
ありがとうございます‼️
お聞きしてみてよかったです。
楽しみにしています♪
よろしくお願いいたします。
SECRET: 0
PASS:
Syriaちゃん
素晴らしい情報収集、分析です。恐れ入りました。グリムスは株価が落ち着いたところで、買い増しを検討する余地はありそうですね。
SECRET: 0
PASS:
>kgdlさん
いえいえ、恐れ入ります!
個人的には、jepx価格が落ち着いて来たら、買い増ししたいですね。
SECRET: 0
PASS:
卸値ってヘッジ手段あったんですかね?
イーレックスさんは高騰に対応できてる的なtweetも見かけたんで調べてみようと思いました(※イーレックスもグリムスも持ってません)
SECRET: 0
PASS:
>usshiさん
①相対契約で、価格は、固定もしくは原油やLNG価格と完全には連動しない変動価格とするか、
②先物市場が、やや規模が小さいながらあります
https://www.denkishimbun.com/archives/99899
このあたりではないでしょうか。
(※グリムス持ってます!(笑))