クリエイターの派遣って,景気はどう?(シリコンスタジオ
クリエイター派遣のエクストリームをみた関連で,今日は,シリコンスタジオという会社をみていきましょう。ゲームの受託開発及び人材派遣や紹介もしている会社です。エクストリームと比較するために,人材派遣のみをみていきます。まずは会社の状況。
あーん,10月発表の3Q決算では,がっつり減収減益。人材事業は・・・・
売上は伸びていませんが,利益は11%増。「売上が伸びていない」ってことは,派遣人数は増えていない,と読むことができます。派遣人数が増えれば,一人当たり400-500万円,売上がアップするからね。ということで,人材紹介が好調だったのでしょうね。
ちょっと古くなりますが,今年の1月発表の通期決算で,人材事業は・・・・・・・?
うーん,わずか利益2%増。なかなか,苦しいですね。なぜ苦しいのでしょうか?
【同社2019年11月期決算説明資料20頁より】
人材「紹介」件数は増えていますが,「派遣」人数が減っているんですね。理由は,「働き方改革」???意味がわからない・・・
面白いことに・・・・・
同社自身の従業員も,かなり減少傾向です。他社に派遣する人どころか,自社の従業員も確保に難儀しているようにみえます。単に居心地が悪いのか,業界全体の人手不足なのか・・・・・これ以上の深堀りは,あたしにはできませんが・・・・・・・
派遣会社自身が,人材難に苦しんでいるのであれば,まずいでしょうね。
人材紹介の方は,順調に伸びていますので,そちらには何かの優位性があるのかもしれません。おそらく,「派遣会社自身もゲーム開発をしており,業界の事情を分かっている」という点かしらね。例えばフルキャストは飲食店に人材派遣をしていますが,フルキャスト自身が飲食店を営んでいるわけではありません。派遣会社自身が派遣先の事業を営んでいるって,それなりに強みなんじゃないかな。いずれにしても,「自社の社員を一時的に派遣してしまう」エクストリームとは,違う業態と言っていいでしょう。
派遣会社自身が人材確保に苦しむ,という,人材不足の深刻さがカイマみえた分析になりました。もちろん,投資せず。
読んでくれて、ありがとう
人材豊富な銘柄に囲まれた、良い一日をお過ごしください
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