marineさんからコメントいただきました！

「今プレミアの株価が下がってきた印象ですが、suriaちゃん的にはいくらくらいまで落ちたら買い増すお考えでしょうか？個人的には3,000円切らないくらいまで下がってくれれば買い増そうと思っているのですが…..
ご意見賜りたいです。」

現在、プレミアグループ（７１９９）は、３５００円前後。これで買い増しをするべきか、考えてみましょう。

　個人的には、「そもそもロシアは和解する気がなさそう、かつ、ウクライナが勝つ目もないよね」ということで、「ロシアが要所を制圧して、和平しないままの状態がずっと続く」んではないかって気がします。停戦合意→株価暴騰、ってのはなさそう・・・ただし、あたしは軍事の専門家ではないし、ウクライナがどこで降伏するかにお金を賭けるつもりはありません。
　バークシャーを名乗る以上、「これから市況がどうなるか」は予想しない。仮に、来週、核が使用されて株価が暴落しても、プレミアグループのＥＰＳは変わりません。あるべき株価水準に、どうせ落ち着くでしょう。１年くらい、時間はかかるかもしれませんが・・・。

　プレミアグループの過去のＰＥＲは１２～１７、平均で１５というところ。既に３Ｑの決算発表も済んでいるので、次々期のＥＰＳを想定してみますと、２５０くらい（今期２０４×１２０％）でしょうから、下値余地はＰＥＲ１２で３０００円というところでしょう。ＰＥＲ１５だと３７５０円となります。３０００円台前半だと安いと言っいきれましょう。

　プレミアグループは債務の「保証」会社ですから、ほかの保証会社のＰＥＲをみてみますと、

全国保証が１１倍
ジェイリースが１０．５倍
イントラストが１４倍
casaが１２倍

という感じで、やはり１２倍前後ってところでしょうか。

　プレミアグループは金融会社なので、ＤＣＦ法は適当でないという意見もあり得ます（金融業は、お金を貸す事業であり、儲けてお金が入ってくる＝即、新たな貸し出しのための原資の仕入れ、ですから、ＦＣＦが観念しにくい。よって、エクイティ・CF法というのを使います）が、無視してＤＣＦ法を使ってみましょう。

　プレミアグループは３Ｑ時点で、営業ＣＦが１６億、投資ＣＦのうち将来投資的なものは５億円、さらに財務ＣＦのうち「リースの返済」６億円は実質、家賃の支払（イファースだと財務ＣＦに家賃の支払がでてきます）なので、フリーキャッシュフローは、３Ｑで概算５億円。
　ところが、営業ＣＦを大きく圧迫しているのは、「金融債権の増加」つまり、「プレミアグループ自身が貸付を行ってオートローンを組ませている自社立替の分」です。これでキャッシュが２３億円流出しています。保証に徹して自社立替を行わなければ、収益は１０％くらい減るかもしれませんが、ＦＣＦは極めて大きく改善します。「保証に徹した」とした場合、通期のＦＣＦは２０－３０億円くらいはあるのではないでしょうか。

　来期のＦＣＦを２５億円、成長率を２５％、割引率を０．０６６、理論株価の７０％をエントリーポイントとして・・などと色々計算すると、あたしの中ではエントリーポイントが３６５１円となります。割引率を０．０７にすれば２９００円くらいになりますし、成長率を２０％にすれば２４００円くらいになります。数値を変えれば、理論株価は大きく変わる。ＤＣＦ法なんて所詮、そんなものですが、まあ、３０００円前後で買っておけば間違いはなさそう・・・・という結論は支持できると思います。

　プレミアグループの純資産は、３Ｑ時点で８８億円です。会社を解散して借金を返すと、８８億円、残るってこと。ところが、プレミアグループの負債のうち、「金融保証契約」２８６億円というのがあります。これは、内実は、「来年、さ来年分の保証料を先に受け取ったもの」です。現時点でプレミアグループの収益に計上はできませんが、ぜんぜん、負債じゃない。もはや資本といってよいと思います。
　８８億円にこれを足すと、３７４億円。プレミアの債権残高４０８３億円のうち０．９％が貸し倒れるので－３７億円すると３３７億円。プレミアの発行株式数１２８０万株で割ると、１株当たり２６３０円が「実質的な資産」となります。ただの財産のカタマリとしてでだけでこれだけの価値ですから、これに成長性を加味すれば、やはり３０００円は大きく超えるでしょう。

　・・・・ということで、３０００円＋αであれば、「あきらかに割安」と言ってよく、その点はmarineさんに同意します！

では、３５００円での購入はスルーすべきでしょうか？・・・・・・そこが悩みどころですよね・・・【続く】

今日も、ステキな銘柄に囲まれた良い１日をお過ごしくださいね。