そのカキフライ、ミクリードかも

中小の居酒屋に食品を卸す、ミクリードをみてみましょう。大手から仕入れるのと違い、事前の見積もりや値段交渉不要、ネットで夜中でもすぐ買えて、即日配達してくれるのが強みです。競合はス-パーですが、配達はしてくれないし、レアな商品・・・タピオカミルクティーとかが安定して仕入れられるわけではない。

顧客数も伸び、売上利益も順調です。利益率がわずかに下がっているので、これが回復するかは注視を要しますけど。

近くの定食屋さんでカキフライ定食があります。あたしはウブなことに、そこの店主さんが毎日カキを仕入れているんだと思っていましたが、おそらく違うんですね・・・・こういった卸から、「あとは揚げるだけの冷凍カキ」を20粒2000円で買う。4粒ずつばらして揚げて、ごはんとお味噌汁とお漬物つけて1100円でカキフライ定食のできあがりってわけです。もっと家庭的なお店かと思ってたのでショック・・・・冷凍食品を揚げてるだけですか。


で。


PE13.4、ネットキャッシュ7億円、時価総額33億円なので、PE10.5。今後もそこそこ成長すれば元がとれそうな値段ではあります。

この会社主力は冷凍食品ですが、今後、生鮮食品やドリンクにも広げていくそうです。

メニューのみならず、顧客層も。小さい居酒屋は8万件、うちミクリードの顧客は1万件。まだまだ伸び代があります。8万件をとったら、次は飲食店43万件まで広げます。

広げるところは広げるんですが、ミクリード自体は商品開発に特化し、物流は委託。社員は30名しかいません。締めるところは締める。

さて、懸念点。

大株主が、スカイグループHDが23%・・・「カクヤス」の親会社です。次が食品卸の国分グループ18%。社長さんは創業社長じゃないんですね。業績予想も、上方修正前は4%増益予定、でした。物価上昇を考えると、ほとんど伸びてないじゃん。そりゃ、PER低いわ。

仕入元は40%が株主の国分グループ。

販売先は10%が株主のカクヤス。ただし、上場時点では20でしたので、これは販路拡大に応じて下がっていくでしょう。仕入について、きちんと値段交渉できているのかな?

総合すると、今後、「がっつり成長させよう」という野望があるかどうか、ちょっと微妙だと思います。成長させるということは、仕入れを値切って原価を圧縮し、卸先に価格転嫁することと同義ですが、いずれも大株主相手ですね。創業社長ではない社長さんにそこまでのガッツがあるかどうか。いま時価総額33億円ですが、今後一桁%前半の伸びだと、ただの「割安で成長しない株」のままです・・・・。

ちょっとだけ買って、様子見、かな・・・・?

今日も、ステキな銘柄に囲まれた良い1日をお過ごしくださいね。

にほんブログ村 株ブログ 株 中長期投資へ

toB(クラウドなどサービス提供

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA