ある銘柄を1200万円仕込みました

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基礎知識
 

グリムス(3150)
 
①電気代の削減提案(総セグメント利益の6割を占める)
②住宅向けの電気代の削減提案(利益の1割)
③電気の小売(利益の2割)
 
つまり,ブレーカー替えるとか,電気会社かえるとか提案して,電気料金を削減するサービスってこと。
①②は横ばい。でも,③の利益が前年比1100%と牽引してるワ。
2019年3月期は,営業利益37.5%増・・・・・・・・・すごっガーン
 
M&Aなしでこの伸びは驚異!!!
 
営業利益率11.5%。
同業のイーレックス(電力小売り)は7.1%,エフオン(省エネ支援と自然エネ発電)は25.7%。
非上場の東急パワーサプライは1%,「みんな電力」は赤字。
 
グリムスも,3つの業務が合わさっていて、しかも主力業務が交代中だから・・・・・他社との単純比較はしづらいわ。
 
 
 
財務状況はスゴイが・・・・

 

下記の通り,見た目は順調ね。
 
 
売上の伸びも利益の伸びも,キレイ。素晴らしいわね。
ROAは22%,ROEは27%,文句のつけようがない。
自社株買いもしているわ。
借金も少ない。
 
ただし,過去4年間の営業キャッシュフローをみてみて。
 
売上が4年で2倍になっているのに,営業キャッシュフローがほとんど伸びていない・・・・・つまり,現金の回収にあまり結びついていない、ともよめる。
 
中級の投資家なら、ここで警鐘がなる。
「2倍に昇給したはずなのに、手取りがかわってない」みたいなもの。
何かがおかしいキョロキョロ
 
財務諸表をみて原因を探ると,売掛金ばかりが増えており,前年比で残売掛金が1.8倍になっているのがおもな原因。
 

 

 
何か無理をしている?
あるいは,電力削減の提案から電気の小売りに業務の比重が移りつつある一時的な影響にすぎないのかしら?
 
さらに決算資料をみていくと、、、、
 
あったあった、電気小売事業拡大の影響で決まりね!
心配して損したけど、ようやく安心ニコニコ
 
きちんと注記してくれて助かった。IRさん,ありがとう。
そこは,みんな,気にするところよ。
 

 
 
結論

 

がっつり買う。ここでリスクとらなきゃ,投資家ではないプンプン
 
理由。
 

①成長性の確度

きちんとみてみると、成長がかなり手堅い。

グリムスは、今まで、ブレーカー売ったりして電気代の削減を提案していたわけだけど、その既存顧客に電気を小売してるわけ。新規ではなく、既存顧客にモノを売っているわけで、契約率は80%。増益の計画としては、極めて手堅いわ。

少なくとも,2-3年持っていれば,損することは絶対にない・・・・・・・・・・と思う。

 
②割高ではない
これに対して,成長性の確実性を十分に織り込んでいるとはおもえない。

もうすぐ第三四半期で,PER20-23程度。

この成長性なら,すぐにPER20を切るわ。

第二四半期のEPSが60ってことは,季節変動がないなら年間EPS120じゃない。

株価2400円なら,「実績」PER20を既に切っている。

ヨシックスもディップもS&P500も「予想」PER18ー20くらいなんだから,相対的にもまったく悪くない数字。

 

 

今後も,良決算が次々と発表され,そのたびに株価が上がる可能性が高いとよみます。

場合によっては,二部上場なんかもあるかも。

 

警戒要素。

 

①夏場の電力需要にも相当業績が左右されるらしいので、その点は怖い。

 

②現時点での本業つまり電力削減提案の方は伸びがイマイチなので、電力小売りの成長がとまったら、即、撤退ね(止まらないと思うけど)。

 

③第二四半期で、「有価証券投資」としてナゾの3
億円を支出している。営業CFが9億くらいなのに、大丈夫かしら?決算説明の動画をみても、「比較的安定性のあるものに投資した」としか説明がない、、、、預金類似の商品なのか、未公開株でも買ったのか、、、、次期の有価証券報告書で、含み損益の有無など、要チェックやわ。

 

④あと,営業CFが今期こそ伸びているかも,もちろん要確認ね。

 

 

 

 

 

グリムスは,1月末に第三四半期決算がくる。

 

それを確認してからアップしようかとも思ったけど,それじゃーつまらない(笑)てへぺろ

 

仕込みをここで先出ししておくわ。

 

さてさて,あたしの損失と無知をさらけだすのか,予言(?)があたるのか。

まあ,1月末の決算ですべてを決めるつもりはないわ。マックス2割くらいの含み損を抱える時期はあるかもしれない。でも、一年後、あたしは笑っていることを確信しています。

 

・・・・・オラ,ワクワクしてきたぞ!!

 

もうかったって報告したいなー

恥かきたくないなー

 

 

 

 


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↑ 押していただけると泣いて喜びます爆  笑

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

電気の小売

7件のコメント

  • neko

    SECRET: 0
    PASS:
    グリムスいい!(=^▽^)σ
    何が良いって…
    neko の大好きなドラマ
    ウォーキング・デッドの主人公が
    リック・グリムス!! ヾ(๑╹◡╹)ノ"

  • imちゃん

    SECRET: 0
    PASS:
    >nekoさん
    へえ,面白そうなドラマですね。
    ぐぐったら,変化の振れ幅がおおきい,普通のひと・・・・て出てきました。
    じゃあ,ぜひ,参戦を!!!

  • naoto

    SECRET: 0
    PASS:
    自分のポートフォリオの銘柄の購入理由を書き始めました。
    今の主力銘柄であるグリムスと東名の記事を書こうと
    思ったのですが、
    すでにSuriaちゃんさんのブログでとても丁寧に
    解説されていましたので、
    リブログさせていただきました!
    これからも貴女のブログを拝読させていただき、
    参考にさせていただければと思います!
    私の記事もご覧いただき、アドバイスいただければ嬉しいです!

  • suriaちゃん

    SECRET: 0
    PASS:
    >naotoさん
    ありがとうございます、謙虚でしかも研究熱心でいらして、頭が下がります、、、o(;△;)o
    ではでは、僭越ながら、naotoさんの「電気小売の競争力」の記事について、あたしの知っていることをいくつか、お伝えしてみます。既にご存知でしたら、ご容赦を!
    ①調達については、卸売市場から、のほかに、相対契約があります。例えばグリムスは資本提携のあるエナリスから仕入れているみたいですが、そういうふうに調達先を工夫して、安定して安く仕入れる余地があるようです。
    ②電気小売は、料金体系が複雑で単純比較がかなりしづらく、ゆえに単純な価格競争になりにくいという見方があります。外国では、消費者がメニューの比較をしやすいよう、料金体系そのものを規制している国もあります。
    ③非化石証書の問題があり、
    https://xtech.nikkei.com/dm/atcl/feature/15/031400070/012200090/
    今後10年では、水力や原子力をもっている電気会社が有利になるでしょう。
    ④グリムスのように、負荷率が低い、電気会社にとってワリの良い客のみを選別する方法も、利益率があがります。今後は、小口の消費者は電気料金値上げとなり、大口事業者の顧客の取り合いになるでしょう。
    あたしも当初は、「今まで東電から直接電気買ってたのを、別の小売業者を間に挟んで、どうして安くなるのよ?」と思ってましたが、色々、業界事情があるものですね。

  • naoto

    SECRET: 0
    PASS:
    >suriaちゃんさん
    大変詳しいコメントありがとうございました!
    知らなかったポイントも多く、とても参考になります。
    さすが業界の本を何冊も読破されているだけあって、
    深い見識に感服いたします。
    Suriaちゃんさんのコメントを拝見して考えたことがありますので、
    今度記事にしようと思います。
    私は「参入障壁の高さ」バフェットの言葉で「幅広い堀」について色々と考えています。
    ④ですが、負荷を多数の顧客で分散したり、
    蓄電池などを使って時間で分散したりといった工夫でしょうか。
    それだけだと差別化は厳しいと思いましたが、
    「電気会社にとってワリの良い客のみを選別する」について、
    グリムスならたしかに「上手に選別」可能な強みがありますね!!
    ①、②ですが、
    たくさんの競争相手がいるなかで、
    どのくらいの幅の堀なのでしょうか??
    私はちょっと懐疑的に思っているのですが、
    Suriaちゃんさんのご意見はいかがでしょうか?
    ③非化石証書ですが、
    これに限らず、法改正のリスクは電気小売りにとって
    非常に大きなリスクですよね。
    アンテナを高く持って、しっかりモニターしないといけないと改めて思いました。
    何時も参考になるコメントありがとうございます!

  • suriaちゃん

    SECRET: 0
    PASS:
    >naotoさん
    こちらこそ、ありがとうございます(*^▽^*)
    ①②は、堀というより、単縦な値段競争のみにはならない要素がある、という指摘です。
    グリムスの堀は、負荷率の低い客(24時間満遍なく電気を使わない客)のみを選別して営業できる点と思っています。これは、もともと省エネコンサルをして、負荷率を把握できているからこそ可能、、、
    記事、楽しみにしてますね!

  • naoto

    SECRET: 0
    PASS:
    >suriaちゃんさん
    >記事、楽しみにしてますね!
    うう・・・。
    記事書くまでもなくSuriaちゃんさんに見透かされて
    しまったようです。
    負荷率を把握できている。
    電子ブレーカってもしかすると負荷の
    時間的な推移も把握できる?
    ということは、多数の顧客でピーク負荷を
    時間分散できるように顧客を選別すれば、
    蓄電池みたいな特別な設備を使わなくても、
    負荷を平準化できてグリムスと元売りの
    契約の負荷率を低くできる?
    すなわち、元売りとの契約単価を抑えることができる?
    こんな観点で調べようと思っていました。

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