【まとめ】株の割高を判断する方法
これまで、機関投資家のバリュエーションの方法をみてきました。
リバモア(・・・・この人、機関投資家じゃないかも・・・)
「機関投資家だけが知っている「予想」のいらない株式投資法」泉田 良輔氏
「ずば抜けた結果の投資のプロだけが気づいていること 」苦瓜達郎氏
「伝説のトレーダーに50万円を1億円にする方法をこっそり教わってきました。」坂本 慎太郎氏
(なお、柳下裕紀さん、山本潤さんの本、あと「新高値」系の本も持ってはいるのですが、ブログで簡潔に記述するのは難しいと判断し、割愛。)
過去のPER、同業他社のPERで水準感をつかむ人。
成長性に応じて、ざっくり15倍~、MAX50倍程度とする人。
いくら現金が入ってくるか、足し合わせるDCF法を使う人。
PEGレシオ。成長率+配当率をPERで割って1以上とする人。
配当額をもとに適正株価を算出する方法もありました(DDMといいます)。
究極は、「割高割安の判定をあきらめて、分散して買う」。
ぜんぶ、取り入れればいいと思います。それぞれ、クリアーに適用できる場合と、そうでない場合がありますから。
「同業他社間でPERの水準が似ているなら」、同業他社と比べる。他社並みのPERであれば、割高とまではいえない。
「成長性や業界事情が変わっていなければ」、過去のPERも参考になるはず。過去の高値PERを超えるようなら、危険な可能性があるわ。
成長性が高ければ、高PERが許容されるのは当たり前ですが、成長率+配当率<PERの場合は、割高の可能性アリ。
「フリーキャッシュフローが明確であれば」DCF法もつかえるでしょう。
そして、バリュエーションって、結局は将来の収益の予測であり、あいまいなものですから、何かピンポイントで算出できるものではない。いくら割安か、なんていう判断はあきらめて、「あきらかに割高でない」かどうか、をファジーに判定する。
だって、あたしは、「EPSが毎年20%増えるにしたがって株価も毎年20%増えていく」というのを狙っているから、高値買いを避ければ良くて、「絶対に割安で買いたい」というのは、趣旨が違う。バフェットも、「素晴らしい企業を割安で、できなければ適正価格で買う」と言っています。
狙うのは、あくまで複利の儲け。
1000円の価値がある株が800円で売られていて、これが1000円に戻ったら、200円もうかるわけですが、これは1回きりの儲けにすぎません。「1000円が、1200円になり、1440円になり、1728円になり・・・・」というのを狙っているわけなので、これを800円で買えればすばらしいけど、それに固執はしない。むしろ、機会損失の方が怖い。950円とか1050円で買えれば、いい。
「割高割安の判定をあきらめて、分散して買う」というのもありました。バフェットの師匠フィッシャーも、「手持ちの資金を1回で投入せずに、数年間かけて計画的に買っていってほしい」【「株式投資で普通でない利益を得る」フィリップ・A・フィッシャー著、長尾慎太郎監修、井田京子訳 パンローリング 175頁】と言っています。ですけど、あたしは、やはり、機会損失の方が怖い。1年、現金のままだったら、20%、損する可能性が高い。
ということで、同業他社、過去PER、DCF法、PEGレシオ、それぞれをにらみつつ、
①あきらかに割高だったら、買わない。
②やや割高な気がする場合は、少しずつ分散して買う。
③割高でなかったら、買う。
というのが、あたしの結論です。
なお、記事化していませんが、村上世彰さんやバフェットの師匠グレアムは、PBRで割安度を測ります。つまり、「時価総額1000億円なのに、現金と有価証券あわせて1200億円もっている」というような企業を、「安い」として買う。明快ですね。
収益に着目して買うあたしはこの方法はとらないですが、明確に「割安」を定義できるのは、うらやましい限りです・・・・・
&n
bsp;
ほんっと、バリュエーションは、あいまいだあ。
読んでくれて、ありがとー!
今日も、ステキな銘柄に囲まれた、良い一日をお過ごしくださいね。
↑ 押していただけると泣いて喜びます!
SECRET: 0
PASS:
suriaちゃんのバリュエーションに対する簡易まとめありがとうございます。今後も本のレビュー等楽しみにしています。
ブログではあまり触れられていないように思いますが、銘柄のスクリーニングはどのように行っていらっしゃいますか?
SECRET: 0
PASS:
>marineさん
ROE15%以上
売上高前年比+10%以上
予想PER35以下
くらいで100銘柄強に絞り、あとはひとつひとつ、見ていく感じですかね。そもそも、銘柄乗り換え自体、あまりしないので、半年に1-2回、スクリーニングするかしないか、くらいかなあ・・・・・。
SECRET: 0
PASS:
こんにちは!
結論分かりやすくて良いですね。参考になります
また質問が…
ちまたでは河野大臣を総理に望む声が大きいようですが、容量市場や新電力に対してどのような姿勢の方だと考えてますか?
タスクフォースとか見てた頃は好意的だと思ってましたが、結局電力高騰した補填等は何も進んでないので意外とそうでもないのかなぁと思ったりもしています。
電気新聞見てても最近は容量市場ネタないですねー
SECRET: 0
PASS:
いつもありがとうございます。
あの掲載後、一挙に政局化しましたね。
ぼやかして書きますが、『あれ』も、政局の1つだったと思っております。
>>村上世彰さんやバフェットの師匠グレアムは、PBRで割安度を測ります。
→大きな企業だとそれで良いと思いますが、小型(オープンハウスも大分大きくなりました。)の企業なら、『収益に着目し』た投資は、私は良いと思います。
SECRET: 0
PASS:
>啓さん
ありがとうございます!
あのタスクフォース選んだくらいですから、あからさまに新電力寄りなはずです。新電力救済が叶わなかったのは、あくまで経産省の抵抗を崩さなかったからに過ぎませんので。
自民党も、大手電力会社の味方=原発容認派と、脱原発派=新電力派に、二分されているようですヨ。河野さんが優勢っぽいですが、とりあえず、高市さんが首相になって金融所得課税増税だけはやめてほしいー、、、、!
SECRET: 0
PASS:
>miiko2021さん
ありがとうございます!あれ、も政局のひとつでしたか、、、!
小型だと成長しやすいので、自然と収益面からみた投資になるのかもしれないですねー。
SECRET: 0
PASS:
チャートがみんなが意識するから機能するのであって、PERもみんなが見ている限り機能すると思いました。
SECRET: 0
PASS:
>米津孝志さん
そうですね。みんながPERを意識して売買するから、それが基準になる、、、、頼りない指標ですね^^
SECRET: 0
PASS:
>suriaちゃんさん
いつも大変お世話になっております。
『あのタスクフォース』って、 再生可能エネルギー等に関する規制等の総点検タスクフォースのことですよね?
SECRET: 0
PASS:
>suriaちゃんさん
そうなんですね!参考になりました。
増税されたら泣けますね。。。ただでさえ20%って高すぎます!儲けるの難しいし悩ましいのに!
SECRET: 0
PASS:
>miiko2021さん
はい、そうです。容量市場の凍結を提言していましたが、完全にスルーされていますけど。
SECRET: 0
PASS:
今年の4月にオープンハウスを売って、5月6月に当時たぶん30億円くらいだったアールプランナーを買いました。
アールプランナーは、今週の月曜日に第2四半期決算の会社予想を上方修正して、昨日今日と連続ストップ高です。
suriaさんは、小型株好きを公言しているのに、時価総額7000億円のオープンハウスは大き過ぎるようにいつも思っています。
大型株だとなかなかストップ高にならないようですし、例えばコロナか不動産セクターから小型株を選んで、オープンハウスの保有割合を減らす考えはないのですか?
SECRET: 0
PASS:
ごめんなさい。
「コロナか」は「コロナ禍でむしろ恩恵を受ける」と入力しようとして、送信ボタンを押してしまいました。
SECRET: 0
PASS:
これは印刷してノートに貼っておくべきクオリティの記事!
いつも勉強になります。
ところで、suriaちゃんは株式投資の書籍は出さないのですか?
SECRET: 0
PASS:
>七つの海さん
アールプランナー、おめでとーございます!!(^O^)
鋭いご質問で。オープンハウスを減らす考えはありますし、実際、今年、少し売ってグリムスに乗り換えました。
ただ、あたしのオープンハウスは含み益率が大き過ぎて、利確するとかなり税金とられるので、、、それを計算に入れると、乗り換えがワリに合わない計算になることが多いんですよ。オープンハウスも、なんだかんだ、二桁成長を継続していますし、、、。なかなか、そこは、あたしのポートフォリオの苦しいところですね。
SECRET: 0
PASS:
>リップルラップルさん
ありがとうございます!出版のお誘いがあれば、出してみたいですね!自分の本が出るって、感激でしょうね、、、、。