離職を防止する!
「科学的」人事の衝撃: HRテックで実現するマーケティング思考の人事戦略
三室 克哉 (著), 鈴村 賢治 (著), 中居 隆 (著)
を読みました。プラスアルファ・コンサルティングの社長さんが書いた本です。
内容は、まあ、「勘と経験で人事するのをやめて、タレントパレットで蓄積した分析をもとにやろうね」ということですが、具体的な事例がたくさん書いてあるので参考になりました。
たとえば、マーケティング。コンビニでお茶を買えば、PSOレジには、「何月何日何時ころ、30代女性がお茶をいくらで購入」みたいなデータが蓄積され、どこでいつ何を売るのか、どれくらい仕入れるのかといった経営に生かされるわけです。
が、人事では、まったくそういったことがない。今までの職歴、アンケート結果、適性検査の結果、もっている資格、受けた研修、そして勤怠管理。よくて、人事部がエクセルでまとめているだけであって、役員がみる用にまとめるのにも時間がかかるし、まして時系列での推移をみて人事に活かすなどということはまったくされていません。
ところが、タレントパレットを入れていれば、できる。たとえば、離職の防止。アンケート結果などに、特定のキーワードがでていると離職しやすいとか、月曜日に休みをとるひとは離職しやすい、といった傾向を分析し、対策をとることができる。
さらにさらに、「こういった適性検査の結果のひとは離職しやすい」などと分かれば、今度は採用段階でそういったひとをはねることもできるし、実際にそういう事例があるそうです。
単に人事のデータを蓄積するだけでなく、テキストマイニングによって定性情報からも分析が可能なのが、強いところです。プラスアルファ・コンサルティングの強みが垣間みえた本でした。
すごいな、タレントパレット!!
まだプラスアルファ・コンサルティングのポジションはもっていませんが、買おうかな?
今日も、ステキな銘柄に囲まれた良い1日をお過ごしくださいね。