投資手法と成績

「現在の」投資手法は以下のとおりですが、1日単位で改良中です。


「所有すべき最も良い企業は、長期間にわたり大量の資本を利用し、非常に高い利益率で増やしていくことのできる企業です」
「投資家にとって必要なのは、訪れたチャンスにイエスではなくノーといえること」
ーウォーレン・E・バフェット

「株価は短期的には投票機だが、長期的には重量計だ」
―ベンジャミン・グレアム

投資の手順

バイアスとノイズの排除のため、投資手順を決めて従います。

1 足切りとビジネスの性質)増収増益連続、ROE20%以上、PER40以下でスクリーニングし、予測可能性が低いビジネス(ヒット商品の有無や為替、商品価格で業績がブレるもの、技術や制度革新が早いもの、理解できないものや複数セグメントの会社)を切ります。
 単一セグメントで、ストックビジネス、リピート率が高い商品、出店に応じて増益していくシンプルな事業(予測の変数が少ない)を選びます。出店計画が把握しやすい小売が最適です。
 成長性がいまいち(+10%とか)で、インデックス投資とトントンな感じの銘柄も切ります。

2 絶対的検討)競合他社に対する優位性を、言語化できるまで調べます。何よりも、「今後、継続的に20%程度の利益成長ができるか」、新店の増設計画、中計、社長インタビューなどから類推します。ここが検討のキモです。

3 相対的検討)「プレミアグループよりも成長性があるか」比べます。具体的な対象と比較することでバイアスを解除します。

4 悲観情報をいれる)「事業等のリスク」を読んで悲観シナリオも想定し、不安要素を書き出し、いったん寝かせます。そのうえで、プレミアグループより優れているとなお思えば、買います。
 「なかなか良い株」というレベルの心証では買わず、微妙なものはパスします。基本スタンスが「見送り」で、特別な洞察があるときのみ、賭けます。この世で5番目にすばらしいと思う銘柄をポートフォリオに入れる必要はないのです。

5 時間をおく)バイアスや気分による判断のばらつきを排除するため、分散して買います。不安に感じるとか、過ちに気づくか、事情変更があったか、成長が鈍化するか、何よりもさらに魅力的な株を発見した場合は、ポジションの縮小と売却を行います。

投資の戦略


年20-30%成長が確実に見込める株を買います。成長しないならそもそも資産運用になりませんし、10%程度の成長であればインデックス投資に負けてしまいます。

まずは、「成長ストーリーの確度」と「成長に伴って利益率が落ちないか」の2点が検討ポイントになります。「確度」は、「新店出店」が一番判断しやすいです。あとは営業人員の増加とか、未開拓地域の存在から判断します。店舗数拡大に伴って利益も拡大する店舗ビジネスやストックビジネス、リピート率の高いビジネスなど予測可能性が高いビジネスが基本です。

「成長に伴って利益率が落ちないか」は、過去の実績をみるのは当然として、商品やサービス、顧客が画一的だと共通コストが多くなり利益率がむしろ上がりやすいです。規模がデメリットではなくメリットになる企業・・・製造業や金融業、知財など、規模の利益がきくビジネスならOKです。

長期が前提になるので、堅固な優位性も必要です。「特長があって他社より相対的に優位」ではなく、「競争から離れられるようなポジショニングを構築している」ことが必要です。

買値については、DCF法による価格の30-40%は低い価格で買います(10-20%程度は当然にぶれます)。成長性を前提にすると高PERでも買える場合がしばしばあります。なお、不動産業など資産がキーになる業種であれば、保有資産価格以下であればOKです(バフェットも自社株買いはPBR1.2倍を基準にしていますね)。なお、定型的な狙い目は、中期的な業績とは関係ないのに下がる下記の場合です。

 「四半期で売上にばらつきがある企業で、悪く見える四半期決算や月次のとき」
 「前期が好調すぎて今期の成長がないように見える年度」
 「米国株式の下落などマクロ要因で大きく下がっているとき」



【よく遡上にあがるけど、買わない銘柄】
成長率10%など「そこそこ優等生」:インデックスとトントンなので買わない。優良にみえるので注意。
堅固な優位性がない・分からない:長期保有は不安なので買わない。優位性を言語化できないなんて論外ですが、よく遡上に上がるので気をつけたい。相対的な優位性はペケです。「競合らしい競合がいない」のが望ましい。
高度な労働集約:規模拡大に伴い質が落ちるか雇用できなくなるのでパス。バイトで回せるものが望ましい。
利益率が徐々に落ちている会社:規模が大きくなればなるほど不利になるので買わない。
営業CF<<投資CFの会社:価格算定難・増資しないと成長継続できないので買わない。
急成長すぎる会社:価格算定できないことが多いのでパスすることが多い。



※DCF法の細かいルール
①永久成長率:現在の成長率が20%以上の場合は3-5%を使い、レンジで出します。利益の20%をROE20-30%で再投資すれば4-6%成長が達成できるからです。「永久」といいつつ、実際に見積もるのは今後20年間くらいの成長率であり、20%成長がいきなり0-1%になるほうがおかしいです。
②継続価値算定のFCFにおける投資額の調整:通常は、永久成長率が0%になることから、投資額=減価償却額と調整をしますが、永久成長率0%を採用しないので、こういった調整は(あんまり)しません。成長率20%が4%成長になったら、ある程度、投資額は減るでしょうけれども。
③割引率:あたしが選ぶ小型株はβ=1.3とかなので、株主資本コストは9-10%くらい(リスクフリーレート1%+1.3×6)となりますので、資本コストは8%とします。これは、「ROEが8%を超えると株価と連動する」という話や各種投資家アンケート、インデックス投資の利回りが7-9%という話とも整合します。資本コストは、結局、「あたしがいくら収益を期待するか」という話ですから、上下させず(金利が大きく動かない限り)8%で決め打ちします。8%の利回りを約束する理論価格より相当安く買えば、インデックスに負けることはないはずです。なお、期央調整を行います。
④FCFの予想:売上額と投資額の予想がキモになります。予想できない場合は、そもそも投資をしません。ここが肝心です。もう一回書きましょう、予想できない場合は投資対象から外します。

きちんと記録している令和以降の投資成績は、以下のとおり。

  

SuriaBK (配当込税引後) S&P500(配当込ドル建)
R1
+32.4%
(1億8141万円)
+31.5%
R2 +30.7%
( 2億4758万円 )
※2月に元本800万円追加
+18.4%
R3+27.7%
(3億1607万円)
+28.7%
R4+6.2%
(3億3358万円)
-18.1%
R5+9.9%
(3億6856万円)
+26.3%
R6???
※1月に2000万円減資
算術平均+21.4%+17.3%