ネオピエロさんからコメントいただいています。

「ちなみに、keeperの月次の理由等が腑に落ちなくて個人的に色々調べたんですが、シラザン50という商品をご存知ですか。EX keeperとシラザン50を比較してみたブログもあり、コスパはシラザン50の方がいいとか。

10月の月次は洗車の台数減の影響が多いのかもしれませんが、11月の月次も低調すぎます。
（そうですね・・・）

シラザン50が周知され、keeperのパイを食ってる可能性はないでしょうか？

日本の実質賃金が下がっているので、なくはない仮説に思います。

ただ、実際にはこの仮説を検証のしようがないのが困ったとこですが…」

カナヤさん。
「シラザン50は脅威ですね。当然、keeper側も認知はしていて、対策は練っているとは思いますが、不安になってきますね。（はい、不安です）」

kinさん。
「お久しぶりです。最近会社を起こして色々やってました。（おめでとうございます！！）
Amazonの市場調査を最近よくやる身からすると（かっこいい・・・）

それほどスプレーのガラスコーティングに市場の大きさはないように感じます。全く商品分析をしていませんので、パット見の私の感想だとスプレーのガラスコーティングは元々よくあるので、それならクリスタルコーティング？をやるのではないかな？と思いました。（言われてば、そうかも）
そんなに面白そうな市場なら私も参入したいですが笑」

これは、きちんと時間をとって調べるべきですね。キーパーを持っていながらコーティングに無知、というのは許されないでしょう・・・・

まず調べるコーティングの種類ですが、「ガラス」コーティングに絞ります。耐久年数が３－５年で艶がある、ということで、他のコーティング剤とは違いますので。

１　SHILD
　４年保証と書いてあるので、耐久期間は４年かな？でも、施工動画をみると、研磨しているのでそんなにキーパーと競合しないと思う。

２　クリスタルレイン
どうやら研磨はしなくていいようですが、「数か月ごとにやると安心」と書いてあるので、耐久期間は半年レベル？

３　NEW BOX JAPAN FAIRPRIZE 硬化ガラスコーティング剤
　５年耐久と書いてあり、研磨も不要なようです。

４　ピカピカレインプレミアム
　３年耐久。研磨も不要なようです。

改めてみてみると、「お店なら１０万円かかるコーティングが１万円」「事前研磨不要」という商品はもとからあるようですね。

では、シラザン５０は何か違うのか？

通常使用される「シロキサン」ではなく、「ポリシラザン」を使用しており、「薄くて耐久性がある」被膜を実現しているそうです・・・・特殊な技術で「薄くて耐久性がある」ことを実現しているのはキーパーコーティングと同じですね。

もともとガラスコーティングの歴史をひもとくと、「ポリシラザンが扱いにくいのでシロキサンを使っていた」ようです。

https://e-yasukawa.com/wp3/%E7%A0%94%E7%A3%A8/%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%92%E7%A7%91

これをシラザン５０は改良してしまったんですね。


ということで、シラザン５０の脅威は、「スプレーで短時間で施工可能」というよりも、「キーパーコーティング同様、薄くて耐久性がある」・・・だからボディの凹凸にも入り込み、きちんと接着し、寒暖差でひび割れもしない・・・ということかな。

機能的にはやはり脅威だな、と思いました。むろん、過半数以上のひと、特にライトユーザーはキーパーコーティングを選ぶでしょう。リピーターとなるライトユーザーは、「宣伝してて良く知っている」ものを選ぶのであって、「機能を厳密に比較検討して選ぶことはしない」からです。

「機能を厳密に比較検討して選ぶ」ヘビーユーザー、クルマに詳しいひとの一定数は、確実にシラザン５０に流れるでしょうね。そりゃ、５万円払うより、洗車ついでに１万円出して自分でやりますわ。

「研磨なしで素晴らしい艶と耐久性」という並ぶことのない優位性、これを突き崩すものが現れた・・・・上記記事のとおり「ＤＩＹガラスコーティングの常識を覆す」ものがでてきた・・・・キーパーのドル箱である製品事業の新車マーケットの牙城を突き崩すまでには全く至りませんが、徐々にかつ数％はラボとプロショップを蝕んでおかしくありません。

１１月のフォトログも微妙ですから、結局、１０月１１月連続でラボは弱含みということになります。「利益面では製品事業で挽回」という目は依然としてありますが、ラボ不調の原因が不気味なので、少しキーパーのポジションを減らします。


【参考リンク】